一般社団法人アットアイランド

東京諸島出身の若者たち中心に「個と和が続く島づくり」に挑む。

【募集】アットアイランドの各種スタッフ求人

「東京諸島の個と和が続く、島づくり」
を目的に進んできた一般社団法人アットアイランドも、
この春には3年目を迎えます。
 
現在は
を中心に、
ガイド業や地域体験教育、
その他受託事業などに試行錯誤しながら取り組んでいます。

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今後も島全体の流れの中で、
「需要×ワクワク×そろばん」
の条件のマッチすることにチャレンジしていきたいと思って営んでいます。
だからこそ、
フットワーク軽く、
事業も流動的でいいと思っています。
 
今年度は融資を受けてゲストハウスをオープンできました。
つまり、人が出入りできるハード(箱)がある程度整いました。
 
今後はゲストハウスをベースに、
面白いソフトづくりのフェーズ。
最も重要なのは人だと思います。
 
そんなわけで、
一緒に楽しんでくれる人募集します!
(大変なこともあると思いますがそれも含めて笑)
 
「骨を埋めるつもりで移住!」
とか言いません。
一定の期間でもいいと思います。出入りはあっていい。
色んなカタチで関わってくださる方が増えてくることで、
地域は面白くなってくると思います。
 
なのでなので、
受け入れられる範囲の中で、
色んな滞在&仕事のメニューを用意してみました!
画期的な、完全副業推進スタイルです笑
 
「観光の次は、担うこと」
小さくても地域で自分の役割を持つことで、目線が変わります。
確めてみてください。
 
「ところで住むところあるの?」
には秘策を用意しています。笑
 
『三宅島シェアホーム(仮)』
 
交渉の末、
空き家になっている元別荘を活用させていただけることに。
ただ、もちろん痛んでいる部分もあるので、自分たちで手入れしながら創りあげます。
3度ほど物件を確認しましたが、
ある程度の掃除で住むこと自体は可能な状態です。

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それぞれ定員は1名、多くて2名です。
勤務期間は2018年4月1日~随時です。
 
『滞在&仕事メニュー』
①法人ベーシックインカム的社員
(給与)
手取り10万円
(待遇)
社会保険(健康保険、厚生年金)加入可、労災保険雇用保険、シェアホーム入居可(光熱費のみ個人負担1万円/月)、社員旅行あり(他の島)
(勤務時間)
週3.5日勤務(週30時間、月120時間)、時間帯アレンジ可
(仕事内容)
ゲストハウス運営業務、イベント企画・運営、清掃業務、法人事務作業等
(応募条件)
普通自動車免許(ATのみ可)、島が好き、人が好き、20代、30代、住民票の三宅島への転籍が可能な方、アットアイランドのビジョンに共感できる方。
(一言)
画期的な副業推進スタイルです!
アットアイランドの正式なスタッフとして役割を持ちつつ、残りの週3.5日の島ライフを自由に満喫してください。
稼ぎたい方は、ゲストハウス島家のあしたBar(歩合制)運営も可。
さらに、他の飲食店、スナック、イベントスタッフ、農産物加工などでのアルバイトも紹介できます。
稼ぐ必要のない方は、釣りをするもよし、畑をいじるもよし、スポーツを楽しむもよし、シェアホームをDIYしているもよし、自由です。
自分でいずれ起業したい方も、おすすめです。
インターネットで仕事できる方もむいているかもしれません。
 
(給与)
なし
(待遇)
シェアホーム滞在無料、1ヶ月以上のの滞在は往復交通費全額補助(大型客船2等)
(勤務時間)
週休2日、4時間/日
(仕事内容)
ゲストハウス業務、地域体験教育キャンプサポート、ガイド補助など
(応募条件)
大学生。専門学生。1週間~2ヶ月。島が好き。人が好き。
(一言)
離島、ゲストハウス、野外教育、起業、自然に興味があって、学びたい学生にはピッタリです。空いてる時間には、他のアルバイトも紹介も可です。
 
③フリーステイスタッフ
(給与)
なし(滞在費で相殺)
(待遇)
シェアホーム滞在無料、1ヶ月以上のの滞在は往復交通費全額補助(大型客船2等)
(勤務時間)
週休2日、4時間/日
(仕事内容)
ゲストハウス業務、地域体験教育キャンプサポート、ガイド補助、農作業など
(応募条件)
年齢不問。1週間~1年。島が好き。人が好き。自立して主体的に動けること。
(一言)
稼ぎたい方は、ゲストハウス島家のあしたBar(歩合制)運営も可。
さらに、他の飲食店、スナック、イベントスタッフ、農産物加工などでのアルバイトも紹介できます。
稼ぐ必要のない方は、釣りをするもよし、畑をいじるもよし、スポーツを楽しむもよし、シェアホームをDIYしているもよし、自由です。
自分でいずれ起業したい方も、おすすめです。
インターネットで仕事できる方もむいているかもしれません。
 
④夏期アルバイトスタッフ
(給与)
時給1,000円
(待遇)
雇用保険労災保険、シェアホーム入居可(光熱費1万円/月は個人負担)、マリン機材使用無料(SUP、スノーケルセット等)
(勤務時間)
週休2日(業務状況により変動あり)、4~8時間/日
(仕事内容)
ゲストハウス業務(清掃、チェックイン・アウト対応、イベント運営、農作業など)
(応募条件)
7月~9月の間で1ヶ月以上働けること。18歳~30代まで。普通自動車免許(希望)。島が好き。人が好き。
(一言)
夏の三宅島を一緒に駆け抜けてくださるアルバイトスタッフです。
ガッツリ働きつつ、三宅島の夏を満喫できます!
 
 
⑤清掃アルバイトスタッフ
(給与)
日給7,000円
(待遇)
(勤務時間)
週1~3日程度。1日6時間程度で終わる仕事です。
(仕事内容)
島内の公園トイレ施設7箇所の清掃作業。ゲストハウスの清掃作業。車両は貸出します。
(応募条件)
普通自動車免許。
三宅島在住者。
清掃が得意、好きな方。
島が好きな方。
(一言)
トイレが清潔なことは、
観光地において重要事項!
地味だけど、意味のあるお仕事です。
空いてる時間を活用して収入を得られるので、
お子さんがいる方にもおすすめです。
清掃を通して島を1周するので、
ドライブ気分でマイペースで楽しめます。(体験談笑)
 
⑥シェアハウス共創メンバー
(給与)
なし
(待遇)
2019年3月末月までシェアハウス入居無料(光熱費のみ1万円/月個人負担)。工具、機材使用可。
(仕事内容)
シェアホームの整備
(応募条件)
1ヶ月~2019年3月末まで。シェアホームの整備を進めること。シェアホーム住民との和を大切にできる方。DIYに興味がある方。島が好き。人が好き。自立して主体的に行動できること。
(一言)
『三宅島シェアホーム(仮)』
を1年かけて共に創ってくれる方を募集。
1年間は特別期間で、家賃はなし。
夕陽が抜群な隠れ家的な元別荘を、協力して面白い場所に育てましょう。
整備作業以外は、
働く、遊ぶ、寝る、自由です。
 
 
⑦畑開墾メンバー(2018年秋~)
(給与)
なし
(待遇)
島で農業に携われる、短期の場合はゲストハウス宿泊2,000円/日、1ヶ月以上の長期の場合はシェアホーム20,000円/月(光熱費込み)で滞在できます。
(仕事内容)
開墾、植付け、管理、収穫作業
(応募条件)
農業に興味がある、島が好き、人が好き、自立して主体的に行動できること。
(一言)
開墾、それはロマン。
どこで生産されたかもわからない市販の野菜を食べるより、
自分で汗を流して開墾した畑から生まれた農作物を食べたてみたくない?
 
 
 
もし人生のタイミングのどこかでリンクしたならば、
下記連絡先か、直接お声かけください。
 
TEL     :  080-4477‐1250(伊藤)
E-mail:at.islands25@gmail.com
 
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一般社団法人アットアイランド 
~東京諸島の個と和が続く島づくり~
代表理事   伊藤 奨 ITO Sho
TEL     :   04994-8-5860(事務所) 080-4477-1250(携帯)
E-mail   :     at.islands25@gmail.com
HP        :    http://miyake-shimaya.com/
Blog     :   http://atislands.hateblo.jp/archive 
Address :    〒100-1101 東京都三宅島三宅村神着106-3
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『ドリカム新年会in安曇野地球宿』報告&内省

2017年4月、鎌倉でのゲストハウス開業合宿に参加しました。

その時に出会った長野県安曇野市にある「安曇野地球宿」を営む望さん。

少しお話しただけで、信頼できる方だと直感。

地域をより良くしていきたいという「愛」を感じました。

望さんは、社会起業家であり、公の市議会議員でもあります。

その生態にも、興味深々です。笑

その時に「ドリカム新年会」を教えていただき、

ちょっとネーミングが古いな~と心で思いつつ(笑)、10ヵ月後の予定を即決。

それは、イベントに興味があるというよりは、また望さんに会いたかったから。

本当に会いたい人や行きたい場所があるなら、その場で予定を決めちゃうのが良い。

決めちゃう力ってもの凄いのです。

 

それから僕は島に戻り、なんとか三宅島ゲストハウス島家を開業。

 

10ヵ月が経ち、2018年2月3日「ドリカム新年会」に参加しに長野県安曇野市へ。

「否定しない」「話を最後まで聴く」

というコンセンサスのもと、1人8分で夢を語る。

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それだけ。

「なんだそれだけか」と思うかもしれない。(僕も最初は思ってた笑)

当日は30名以上が参加。1人8分であってもかなりの耐久戦。

実際に13時にスタートし、全員が語り終わったのは深夜1時近く。

 

これがなぜいいのか、僕なりに考えてみると要素は、

◎安心感

◎多様性

だと思いました。

安心感については、望さん(地球宿)に繋がっていることで、初対面であっても安心感が生まれる。

そして「否定しない」「話を最後まで聴く」というシンプルな約束事が、心を拓く。

多様性については、今回の参加者は、主婦、ママ、パパ、農家、地域おこし協力隊、アーティスト、宿のオーナー、国営公園の職員、料理人、野外教育、野外保育、作業療法士、議員、旅人、アナウンサー志望の大学生、僧侶、などなどバラエティー豊か。

年齢も、性別も、環境も、思想も、職業も、立場もバラバラ。

そんな多様な方々のリアルな夢や悩みを聴ける機会は少ないですし、

そんな多様な方々から、自分の夢や悩みについてフィードバックをもらえる機会はさらに貴重。

 

始まる前は、

自分の事業のことや三宅島の魅力、

これからのビジョンや夢をキレイに語ろうと思っていました。

でも他の方々の時に涙するような「心にせまる」お話を聴いている中で、

それはやめた。恥ずかしくなった。

体裁整た表面上の話をするのではなくて、

心の内面を聴いてほしいと願っていました。

僕は最後の最後の発表だったので、時計は深夜12時を回っていました。

疲労感もピークの中、僕のつたない話を心を傾け聴いてくださった。

おかげで、心の内側に潜む、得体のしれないモヤモヤを吐き出すことができました。

 

やってきた事業だけ見れば、かなり順調に進んでいるようにも見えるかもしれません。

でも実態は、「心」が追いついていないのです。

どっかで気が付いてはいたけど、

見て見ぬふりをしていた自分を認識することができました。

 

夢を夢想するよりも、近くにいてくれる人をまず大切にしたい。

ちょっと急ぎ過ぎていたのかもしれません。

まずはゆっくり、

「三宅島ゲストハウス島家」

を”人”を育み繋ぐいい場所にしてくこと。

その中で、

関わってくださる方が増えていき、

小さくても素敵な商いがポツポツと増えていき、

結果として面白くて魅力のあるエリアになっていく。

それでいい。いや、それがいい。

 

 僕は三宅島が大好き。

だから、この島がずっと続いてほしい。

そのために僕が担えることの一つが感光。

だから、ゲストハウスやガイドで島の魅力を伝えています。

 

壊れては、蘇える大地。

どんなに過酷な環境でも共に生きて再生を担う植物や動物。

そこに共存する人間の信仰や文化歴史。

特に大好きなのは汗ほとばしる祭り。

昨日あった湖が、今日なくなっている。

今日海だった場所が、明日には丘になる。

地球は動いていて、日々カタチを変えていくことを五感で受け止め、

どんなに小さくても、自分自身も地球の大きな流れの一部だと学ぶ。

じゃぁ、自分の役割ってなんだろう。

この複雑な現代社会の中で、どう生きよう。

そういうメッセージを与えてくれる、素晴らしい価値のある島。

 

そう伝えている僕が、

この素晴らしい島に暮らしているのに、擦り減っている。

すごい違和感。

多分、移住者としての立場のもろさにおびえて緊張して、

島の人と本音で語ることができなくなっていた。

自分自身で作り出した理想像に追われて窮屈に。

もっと、素直になります。

 

来年度からは、一緒に働いてくれる仲間を増やしていきたと思っています。

遠くを見渡すのは得意だけど、足元見るのが不得手。

法人創ってみて痛感しました。

弱い部分がボロボロでてきて、恥ずかしい。

でも、目をそらしていたそういう自分に気が付くことができた第一歩。

不器用だから時間がかかるけども、向き合います。

「近くの大切な人を、大切に」

それが夢だな~。

 

こんな内省を与えてくれた「ドリカム新年会」。

本当に自分自身が求めていたんだと思う。

望さんはじめ、今回出会って話を聴いてくださった方に大感謝です。

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直感を大切に!

直感=求めている

かなって。

 

By いとーまん

 

『もも』との出会い

フッとした時に、気になって手に取ってしまう本がある。

「時が来た」と言わんばかりにこちらを見ている。

今まで近くにあろうとも興味もなにもなかったのにである。

必要な時に、

必要なものは浮き出て現れるのだ。

いや、論理的に言えばこちらが選んでいるはず。

普段あまり読書家ではない僕だが、

時にその本に求められるがごとく引き寄せられて手に取り、

その内容が僕の滞っていた血液を流してくれる。

そんな出会いを数回してきたことがある。

 

今回は普段読むことがほとんどない小説。

しかもとりわけて興味の薄い児童文学書である。

日本でも有名な『もも(ミヒャエル・エンデ作/大島かおり訳)』である。

 

恥ずかしながら、存在とあらすじはなんとなく知っていたが、

この歳になるまで読んだことがなかった。

 

「あ〜時間泥棒のやつね」

読みもしないで知ったふりをしていた自分を恥じたい。

 

【あらすじ】

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円形劇場に迷い込んだ1人の孤独な少女もも。

惨めな境遇にも関わらずあたたかい地域の人々に受け入れられて暮らしている。

そんな中でももにはある特別な力があった。

それは人の話を心から聴くことのできる力。

ももに相談したものたちは自らの進むべき道を思い出しいきいきと帰っていく。

そのうちに、ももはいなくてはいけない大切な存在となる。

 

その裏で、事件は進行していた。

「時間貯蓄銀行」の者だと名乗る「灰色の男たち」が、

多くの大人たちの時間を奪っていたのだ。

時間を奪われた人たちは、効率ばかりを求め心のない仕事や生活に追われる。

 

そんな中、ももは子どもたちの異変に気がつく。

以前は純粋にもものところに遊びに来ていた子どもたちが、

行き場を失って逃げるように集まってきているということに。

 

ももは以前から良くしてくれていた大人たちのところに訪れる。

仕事に誇りを持っていた人たちが心を失いかけて目先の営利にのみ猛進している。

ももはお世話になった方々に話を聴きに行くことを続ける。

 

そんな折に、もものところへ灰色の男が現れる。

ももは恐れながらも懸命に対話し、

灰色の男の本音(企み)を聴き出してしまう。

 

親友のベッポとジジ、そして子どもたちと、

大人たちの時間を取り戻そうと奮闘するが届かず、

帰って灰色の男たちの逆鱗に触れ、追われることになる。

 

そんな時に現れたカシオペイアというカメ。

このカメの案内で難を逃れ行き着いたのは、

時間を司るマイスター・ホラのところ。

 

それから時間を取り戻すためのももたちの熱い戦いが始まる。

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単なる時間泥棒と戦う少女の話ではない。

 

時間とは何か、

豊かさとは何か、

1970年代の作品にも関わらず、

まるで現代の日本人に警鐘を鳴らしているかのような強烈な風刺。

この作品に出てくる暖かい田舎の地域は島にリンクし、

そして大都会はそのまま首都東京にリンクして見えた。

「島時間」その言葉に含む、島の価値も少し見えた。

 

文中に

「〜その時間にどんなことがあったっかによって、わずか一時間でも永遠の長さに感じられることもあれば、ほんの一瞬と思えることもあるからです。なぜなら時間とは、生きるということ、そのものだからです。そして人のいのちは心を住みかとしているからです。」

効率、生産性、利益をただ高めていった先に人間の幸福はあるのだろうか。

時間は生きることそのものであって、

それが良いか悪いかは心が決めるのか、と。

 

「忙しい・時間がない」

その言葉が大人はもちろん子どもにまで蔓延している現代社会。

時計に表示される機械的な時間が減ったわけではない。

人間が人間らしく生きるためのゆとりのある時間が減っている。

そうすると、自分が「どう生きたいか」を考える必要がある。

そのために、限られた時間をどう使っていくか、を考え実行していきたい。

 

最後に今の自分に最も響いた言葉を引用したい。

ももの親友である道路掃除夫のベッポの言葉。

「とっても長い道路をうけもつことがあるんだ。おっそろしく長くて、これじゃとてもやりきれない、こう思ってしまう。(中略)そこでせかせかと働きだす。どんどんスピードをあげていく。ときどき目を上げて見るんだが、いつ見てものこりの道路はちっとも減っていない。だからもっとすごいいきおいで働きまくる。心配でたまらないんだ。そしてしまいには息がきれて、動けなくなってしまう。道路はまだのこっているのにな。こういうやり方は、いかんのだ。いちどに道路全部のことを考えてはいかん。わかるかな?次の一歩のことだけ、次のひと呼吸のことだけ、次のひと掃きのことだけを考えるんんだ。いつもただ次のことをだけをな。すると楽しくなってくる。これが大事なんだな、楽しければ、仕事がうまくはかどる。こういう風にやらにゃぁだめなんだ。ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。どうやってやり遂げたかは、自分でもわからんし、息もきれていない。これが大事なんだな。」

 

ビジョンとか構想とかいっぱいあるけども、

まずは次の仕事、次のことをちゃんと心込めてやってくこと。

そうすると次にやるべきことも見えてくるはず。

そしていつか振り返った時に、いい道だったなって思えればいい。

心がなくなった瞬間に仕事は作業に降格する。

島にいながらも例外にあらず意外と忙しいもの。

心を奪われないように、

息抜きながら一歩一歩大切に楽しみながら進んでいきます。

 

固まっていた血液が、流れ出した。

自分の世界(城)の中でもがいて苦しんでいる時は、

本、音楽、自分と違う生き方をしている人の話を聴いてみる。

自分じゃない誰かの世界観にのめり込んでみる。

そうすると、道は拓ける。

かもしれない。

 

By いとーまん

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2017 to 2018

年末年始の慌ただしさも過ぎたこのタイミングで、
1度これまでを振り返り、
2018年の展望をまとめたいと思います。

 

◎2014年12月
有志で任意団体アットアイランドを設立。
ワクワクしたからやると決める。

 

◎2015年
各々仕事をしながら色んな島を調査。
隙さえあれば僕たちに何ができるのかを会議。
とにかく色々な方々に「想い」だけをぶら下げてポンコツプレゼンを繰り返す。
ポンコツプレゼンを暖かく聴いてアドバイスくださった方々には頭があがらない。

 

◎2016年4月
法人化、三宅島移住。
覚悟だけを持って、できることを、がむしゃらに取り組んだ。
採算なんてとれていない。
もちろん大赤字。
でも今考えると、この時にとにかく色々な場所に顔を出していたことが、後々かなり効いてきた。

 

◎2017年
法人化2年目を迎え次のステージに。
【三宅島ゲストハウス島家の開業】
・物件調査
・融資計画
・融資通る
・物件購入
・改修計画
・公園管理事業受託
・旅館業法、消防法、飲食店営業、建築基準法等との戦い
・ゲストハウス内装合宿
DIYキャンプ
・7月1日ゲストハウスopen

とにかく前半はゲストハウスを生み出すことに夢中だった。
後半はゲストハウスの運営がメインだった。
初めてのことばかりでその都度修正の繰返し。

約1,500万円の借金を背負った年でもある。
このリスクを背負ったことは、
実はかなりポジティブだ。
地元信用組合さんからの借金は、
「ここでやる」という覚悟の表明。
そして地域からの信用の証。
精神的にも、良い緊張感を保てる。

全て自分でやってきたように見えるかもしれないが、
まったくそんなことはない。
ゲストハウスを創るにあたって、
これまで応援してきてくださった方々の、
繋がって見守ってくださっていた方々の、
パワーをたくさんお借りすることができたからこそなし得た。
本当にありがとうございます。

ゲストハウスはまだオープンして半年ほど。
夏は怒濤で駆け抜けた。
冬は想定以上に人の入りは厳しい。
経営としては、ギリギリといったところでしょうか。

でもゲストハウスってほんとに面白い。
毎日毎日、雰囲気が全然ちがう。
僕が提供するのは、
安心して過ごせる空間と、選択肢の提供。
後はゲストさんたちが空気を創り出す。
島の方々がフラッと遊びに来てくれることも増えて、良きハプニング(偶発)が起こりやすい場所にもなってきた。

 

◎2018年の新展開(目標)
・月1治療院の開業
ベーシックインカム的、週4スタッフ雇用
・シェアハウスシェアオフィス整備
・ファミリーハウス整備
・畑の開墾
・あしたBarの本格始動
・カタルシマ2018(3月10日予定)開催
・五感ツアーデイを毎月設定
寺子屋キャンプ春夏秋冬実施
・自然体験指導者養成
・グッズ、リーフレットの整備
・保育士さんとタイアップで「島のようちえん」まずはデイプログラムから
・学生インターンシップ枠の設定(大学と提携)
・MAGONOTEプロジェクト始動(若もの×光齢者)
・東京にしがわ大学修学旅行受入れ
メリハリ運営のため定休日の設定

どこまでやれるかわかりませんが、
こうやって宣言しちゃって、
追い込まれつつ、
ワクワクしてないと頑張れない性分なので宣言します。

今年の目標は、
「働いていてオモシロイ会社にする」

もうここまで来たら面白くなきゃ、
しょうもない。
小さくても、オモシロイ場所にオモシロイ人が集まってくるんじゃないかなって。

大風呂敷広げましたが、
現実は地味だしできていないことばかり。
少しずつカタチにして、
その結果少しでも島がオモシロイ場所になったならば、嬉しい。

 

想いも大事だけど、
稼ぎも大事!
稼ぎがなければ、仕事にならない。
仕事にならなきゃ、続かない。
続けることでしか、僕らの価値と信頼は生まれない。

 

「島に若ものが大志を抱いて来た」
だけで許され称賛されたステージはすでに終わっていて、
具体的な「結果」が求められるフェーズに切り替わっていると思います。

そして今年は島内外タイアップ企画を増やしていきたいと思っています。
一緒に島でオモシロイことしましょう!

 

長くなりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!

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By いとーまん

心の空気の入れ替え

 

「忙しい・疲れた」
この言葉は人と話す時には使わないように気をつけている。
それは、
その言葉を受けた人の空気を汚すから。
そして、
その言葉を発言することで自分自身の空気が綺麗になるかというとそうでもなく、
更に汚れていくから。

 

それでも、
物理的に隙間がないほど忙しい時もあるし、
身体も心も疲れて動けなくなることもある。
たぶん、みんな同じ。

 

でも、
先述の「忙しい・疲れた」
を言いたくないというプライドは常にスイッチON。

 

ふと空いた隙間時間に、
このままこの状態を続けていった時に、
潰れてしまうんじゃないかって気がつくことができた。

 

「大好きな島が続いていくために」
という心の内側から沸き上がる想いがあるから、
リスクを背負って今まで突っ走ってくることができた。
けれど、
想いを持って取り組んできていたことが、
単なる「作業」に切り替わろうとしていた。
想いの源泉は無限じゃないんだってわかった。
ちゃんと休ませたり、水をあげたり、栄養を与えたりして手入れをしていないと、
いつか枯れちゃうんだって。

 

だから、
しっかり想いの源泉の手入れをしようって考えにシフトできた。
今は実質業務は1人。
休むことが恐かった。
でも本当は、
休まないことが恐いんだって気がつけた。
思いきって人にも頼ろうって思えた。

 

地域において信頼を得るために最も重要なことの1つ
「続けること」
だから、潰れちゃ意味ない。
どんなにいいことやっても、
すぐにいなくなったら地域にとっては無意味同然。

一般社団法人アットアイランドのステージは、
縁あってこの地に舞い降りた小さな種が、少しだけ芽をだした。
まだそれくらい。

これから徐々に、
根を伸ばし、

枝を分け、
葉をつけ、
花をさかせ、
実を宿す。
そして、
鳥たちが実をついばみ、
種を遠くまで運ぶ。
虫たちが住まい、
他の植物や菌類も共に生きる。
二酸化炭素を吸い、酸素を出す。
そしていつかは腐って倒れ、
栄養満点の土となり次世代へとバトンタッチする。

 

目指すべきは木のような生き様。

 

「にんべん(人)」に「木」と書いて「休」。

 

心の空気を入れ替えるために、
長野県小谷村の古民家ゲストハウス梢乃雪さんにお邪魔してきました。
シンプルな山谷の田舎の暮しを体験して、散らかった心を少し整理することができました。

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複雑な暮らしをして疲れている方に、オススメです。

 

いとーまんでした。

寺子屋イカダづくりキャンプ&あしたBar

9月24日、夕方過ぎからゲストハウス島家に子どもたちが集まってきた。

その日は、スタッフのあこちゃんによる【あしたBar】の日でもあったので、

島の子どもも、大人も集まってきた。

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今回のイカダづくりの参加者は6名。

内リピーターの子が5名。

着実に自由に発想してカタチにしていく力が伸びてきている。

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今回はイカダづくりに最大限注力するために、

ゲストハウス内での宿泊。合宿気分。

さっそく、ベッドの配置決めじゃんけん大会。

 

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【あしたBar】も盛り上がってきました。

 

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子どもたちは、外でイカダづくりの作戦会議。

・船の名前

・どういう船をつくりたいか(優先順位を考えて)

・材料は何をつかうか(どこに拾いに行くか)

・大きさはどうするか

などなどを決めていきました。

司会、書記など役割は自分たちでテキパキ決めていきます。

 

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そして、大人たちに向けてプレゼンが始まりました。

 

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翌朝5時半から、

富賀浜にブイや発布スチロールなどの浮力になりそうなものを拾いにGO。

5時半起きも、自分たちで決めました。

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始まりました。

木遣り太鼓。笑

 

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朝食はオリジナルホットサンド。

縁側で食べる朝食は美味しい~。

 

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始まりました!イカダづくり!!

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完成し、いざ出陣!

お神輿スタイルで、慣れたもの。

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わっしょい。わっしょい。

錆が浜へ。

 

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到着~!!!

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いくぞ~!お~!

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海況よし!浮くかな~笑

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浮いたぞ~!!!

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海中から見ると、割としっかりしている。

 

実はこのイカダの名前は、

20個以上の候補を挙げて、大人も交えて多数決をした結果、

『ブラックパール号』

なんてことだ。

なんのヒネリもないドストレートなパクリに落ち着きました。

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全員で!

さすがに沈んだ。

 

 

子どもたちの発想は、天才的でユーモラス。

寺子屋キャンプも4回目。

4回連続参加の双子たちは、もう安定のリーダーの風格がでてきました。

 

自分たちで考え、決め、実行し、失敗もして、改善する。

これって、何にも代えがたい生きる力。

人生のどの場面でも求められる力。

伸ばしていきたいなぁ。

 

三宅島の雄大な自然の中で、

ここで生きた証を記憶に残そう。

 

いつかその記憶が、蘇ってくるから。

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By いとーまん

 

『三宅島ゲストハウス 島家』OPEN

構想段階から3年。

三宅島に移住、法人設立から1年3ヶ月。

物件との出会いから5ヶ月。

融資の決定、改修スタートから3ヶ月。

 

長かったような、短かったような。

目指してきた2017年7月1日のOPEN。

多くの方々の支えのもと、実現しました。

本当にありがとうございます。

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【OPENパーリーの乾杯】

 

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 【記念樹を島の子どもと一緒に植樹。デカくなれ。】

 

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【スタッフのあこが作ってくれたムービーでゲストハウスのこれまでを振り返り。涙ものでした。】

このムービーを見た後、島の子どもたちが、

「オレ、コックになってここでオムライス作るよ!」

「実家の商店を継いでここに関わるね!」

ということ言ってくれた。

ありがとう。絶対に面白い場所として続けるね。

 

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【島外からも10名以上来てお祝いしてくださいました!ありがとう!】

 

 

振り返ると、

当初は移住してくるタイミングでゲストハウスを始めようと考えていました。

結果として物件に恵まれず断念。

それでも移住の決意は固かったので三宅島へ。

その中で、地域教育(寺子屋キャンプなど)、滞在型の観光(大人向けキャンプなど)を中心に、早朝の運送業、中学校の支援員、明日葉の加工、応援隊のイベントなどとにかく動きまくってきた1年でした。

金銭的にも非常に苦しい1年でした。

 

三宅島での生活を過ごす中で、

都内から来てくださった方々が、

三宅島に触れて、喜んでくれて、好きになってくれて、また来てくれる。

そんな方々が少しずつ増えてきました。

この方々がもっと活躍できる場ができたら、と思うようになりました。

 

「観光の次のステージは、担うことから」

という考えが僕の中にあり、

リピーターさんの興味・特技と三宅島の魅力を掛け合わせて、今度は伝える側に回る。

・三宅島に初めて来てくださる方々

・リピーターさん

・島の方々

このステージ・環境の異なる人々が、「三宅島」という共通項を元に、

交流し、刺激し合う。

そして新たな価値が生まれる。

もちろん、それなりの対価をいただき、宿が仕事として成り立つ。

その姿が、僕の目に浮かびました。

 

元からゲストハウスはやりたかったのだけども、

結果的に僕の描いた姿の表現が、ゲストハウスというカタチで腑に落ちた。

だからこそ、ゲストハウスを目指す目標に再スイッチを入れることができました。

 

1年間、地域の活動にも色々参加させていただいていたことで、

ゲストハウスの改修を進めるにあたり、

「これはこの方に」「これはこの方に」

と頼れる方々の顔が見えていました。

だからこそ、ここまでスムーズに進んだと思います。

 

改修期間の3ヶ月は、本当にあっという間だったけど、楽しかったなぁ。

当初は、どこから手をつけて良いかわからず、アワアワしていましたが、

少しづつ助けてくださる方々が加わり、

その方々に励まされ、折れそうな心を引き上げてもらい、

駆け抜けてくることができました。

 

この改修のプロセスを通して、

個人の「想い」から始まったものが、

伝染していき、みんなの「想い」に近づいていく。

多くの方々に改修の手を加えていただくことで、

床、天井、壁、カウンター、縁側、キッチン、畑、などなど

全ての部分に物語が刻まれて分厚くなってきました。

その変わっていく様を、間近で見ることができたことは幸せでした。

 

物理的に言えば、ゲストハウスはただの木造の建物に過ぎないのですが、

この木造の建物には、多くの方々の想いが宿っています。

スタートを迎える時点で、

すでに想いの乗っているこの場所は、

絶対に良い場所になる。

期待を裏切らないためにも、大切に守り育てていきます。

 

積極的な改修期間は終わりましたが、

このゲストハウスはある意味いつまでも未完成でいいと思っています。(不便でいいという訳ではなく。)

関わってくださった方々が創り上げていく「隙」みたいなものは常にある場所です。

だからこれからも、ガンガングイグイ来てください。

面白いことしましょう。

 

 

僕がゲストハウスを運営することで目指したいことは、

このゲストハウスに関わることで、三宅島に小さくてもルーツを持って欲しい。

ルーツは、

別のその場所で生まれてないなくても持てるし、

いくつ持っていてもいいもの。

自分のルーツ(精神的な故郷)が、この雄大な島にあるっていう状態が、

特に大都会に暮らす方々の心を少しでも豊かにできるんじゃないかって思います。

でもルーツを持つって、

特別なヒト・モノ・コトとの出会いが必要。

その出会いを創り出せるような場所になることが、

ゲストハウス島家の、当面の目標です。

 

そして、素泊まりのゲストハウスとして他の商店・飲食店・施設などと連携し、

島内外を繋ぐハブとして三宅島に貢献したい。

この地域に必要とされないことだったら、やる意味がないから。

この素晴らしい三宅島を作ってくださった方々に感謝し、

島の明るい将来のために少しでも役に立てる場所になれれば嬉しい。

 

OPENにあたりお祝いや激励をいただきました方々、本当にありがとうございます。

直接お礼ができていない方もおります。

遅くて申し訳ないのですがこの後、少しづつお礼をさせてください。

 

さて、本番はこれから。

まだまだ運営の面でやらなきゃいけないことイッパイ!

絶対いい場所にしてみせるぞ〜 !

 

最後に、3ヶ月間の改修期間を初代スタッフのあこちゃんがムービーにしてくれました。

ありがとう。

ぜひご覧ください。

youtu.be

 

By  三宅島ゲストハウス 島家

オーナー いとーまん

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三宅島ゲストハウス 島家(しまや)

◎080-4477-1250(オーナー直通)

◎at.islands25@gmail.com

◎HP

miyake-shimaya.com

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