しまの寺子屋構想
先日お話した、
しまの寺子屋×超地域密着型ゲストハウス
このモデルのもう片輪、
「しまの寺子屋」構想について記す。
まず前提として、
これはあくまで僕らの構想であって、
現状思い当たる島の課題や必要だと思うことを構想したまでの話である。
実際に地域に入ってみて、それが地域に求められていなく必要のないことだと判断するならば、無理に続ける必要はないと思っている。
ただ、
@アイランドの理念である、
「僕らの育った島々が、これからも生命と笑顔の溢れる場所として続いていくために」
この理念は必ず突き通す。
その上で、
僕らが必要だと思っているのは「教育」だ。
特に、自分たちの住む島のことを体験し学ぶ「島教育」。
島出身にも関わらず、
「島に興味がない」
「島のことを全然しらない」
という若者がいかに多いか。(知らないのは僕らも含め)
島の自然・文化・歴史などを生まれてから島を出るまでの間に、体験し学ぶこと。
島を出た後に、島が好きか嫌いか判断するのは個人の自由だ。
ただ、島のことを体験し学ぶ機会が与えられずに島を出て、
何も知らないのに、
「島には何もないから興味がない」と判断してほしくない。
学校教育の中でやればいいじゃないか。と思う方もいるかもしれません。
もちろん、それも大切。
ただ、ただでさえ多忙な教員の生活の中で、学習指導要領に定められているわけでない
「島教育」にさける時間がいかほど残されているのか。
しかも、教員は何年かすれば異動となってしまう。
学校教育との恊働は必須だとは思うが、
生まれてから高校卒業までの間、一貫した「島教育」に僕らはチャレンジしたい。
そしてそれは、必ずしも僕らスタッフが何かを教えるのではない。
子どもから高齢者までが「しまの寺子屋」に集い、お互いに得意なことを活かして、
教え合い学び合う場所として機能する。
あくまで僕らはその繋ぎ人である。
そんな教育プラットホームが創りたい。
中国の昔の方が言いいました。
「聞いたことは忘れる。見たことは覚えている。やったことはわかる。」
その意味で、体験を重視したプログラムを提供していきたい。
幼少時の豊かな原体験が、子どもたちの心に種をまき、それがいつか「自然(島)を大切に思う気持ち」という花を咲かせる。
島が続いていくためには、島のことを体験し学んだ若者が必要。すぐに結果がでるものではないけど着実に続けていきたい。
伊藤(いとーまん)