12月の三宅島入りは、海況不良のため1泊となりました。
自然には、時にどう頑張っても逆らえない状況があります。
特にそれを感じるのが「島」という環境。
海や山や川は、僕らに多くの楽しみや恩恵を与えてくれます。
その反面、時にヒトの命を飲み込むこともあります。
その両面を正しく理解していることで、
地球の一部として健やかに生きていくことができると思っています。
その学びができる環境が、「島」にあると思っています。
自然の中での体験活動をしてこなかった子どもたちは、
自然の楽しさを知らないと共に、自然の怖さを知りません。
例えば、津波の警報がでているのに海を見に行くかもしれません。
例えば、何の準備もせずに山に登るかもしれません。
例えば、流れの速い川に飛び込んでしまうかもしれません。
そして大切な命が消えていきます。
自然の怖さを知っていれば防げる事故を未然に防ぐためにも、
子どもたちには自然体験活動が必要です。
安全に配慮された環境を前提に、海や山や川の中で全力で冒険する。
そして「自然って楽しい!」という気持ちとともに
「ここは危ないよね!」という感覚と判断力を養う。
それが子どもたちを守ることに繋がります。
「海や山や川にはそんな危険があるなら、そもそも行かなければいい!」
と言ってコンクリートに中に閉じ込めて育てることもできるかもしれない。
でも、生きている以上自然にまったく触れないっていうのは難しいし不自然で、
いざその時が来た時、危険を回避することができない。
大切な子どもたちの命を守るためにも、
子どもたちが自然と適切に関われる環境を創りたい。
そう考えると島は丸ごと学びの場。
島でも、自然の中で遊ぶ子どもたちは減ってきています。
まず僕らが全力で島の自然を楽しんで理解を深め、
プログラムを作っていきたい。
移住したらまずは時間を見つけて自然を駆け巡る!
なんて楽しい仕事だ!笑
伊藤(いとーまん)