一般社団法人アットアイランド

東京諸島出身の若者たち中心に「個と和が続く島づくり」に挑む。

鹿児島市桜島視察

三宅島観光協会ジオガイド部として、
『火山観光先進地視察in鹿児島』
に参加させていただいています。

前半は活火山として有名な桜島での視察です。
人口は4500名程で、鹿児島市に属します。
桜島はもともと離島であったのですが、
大正時代の噴火によって大隅半島と陸続きになったため、
本土と道路で繋がっています。
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陸続きだという点を除けば、
規模や植生なども含めてかなり三宅島と近い部分が多い島です。
共通の部分と異なる部分が学べれば良いなという気持ちでした。

フェリーで到着後まずは、
島の神様にご挨拶。
月読神社へ参拝しました。
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今日は、
理事長の福島大輔さんに、
桜島1周ガイドをしていただきました。
ご多忙のところ丸1日費やしていただけるということは、
とても貴重なことで感謝が絶えません。

まずは、
福島さんによる事業紹介と桜島のプレゼンテーション。
福島さんはもともと火山の研究員をされていて、
2005年に1人で法人を立ち上げられました。
それから約11年でアルバイトを含めて10名もの社員がいる規模まで育ててこられました。
それだけで、尊敬に値します。
主な事業としては、
桜島ビジターセンターの管理運営
◎体験観光の総合コーディネート
桜島椿油の商品開発と販売
などをされています。
決して独善的ではなく、
地域方の声を丁寧に拾い集めている姿勢に見習うべき点がありました。
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【海岸線での黒松の植生についてのレクチャー】

火山観光先進地視察ではありますが、
僕のベクトルは完全に法人運営の方にむいてしまいました。笑
質問いっぱいしてしまいました。

桜島を1周しながら、
三宅島との似ているところ違うところを感じながら学びました。
さすが、『桜島・錦江湾ジオパーク』として認定されているだけあって、
ガイドの中で、
惹き付けられる「ストーリー」
を多くの場面で感じました。

例えば、
何気無い海岸線。
おもむろに、
軽石をさがして」
という指示。
次に、
「それと同じぐらいの熔岩を探して」
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そして、
軽石は浮くと思う人~?」
「じゃぁ、海に投げてみよ~」
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一同「浮いた~!」

「じゃぁ、熔岩は?」
(ぼっちゃーん。普通に沈む)
一同「ですよね~笑」

でもこの軽石と熔岩は、もとは同じ。
それを分かりやすいビールに例えて、
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【ミニビールで説明する福島さん】

泡の部分が軽石で、
液体の部分が熔岩だと。

教材を巧みに使って、
ユーモアも折り込み、
かつ専門性に裏付けられていて、
実に分かりやすいし、
ストーリーが見える。

分かりやすさは正義
だと改めて実感。
そして、
単なる知識は印象に残らないけど、
ストーリーは心に残る。

ぜひ参考にしていきたい。
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福島さんが言われていた、
「自分は地球のどういうところに住んでいるかを知ることが大切」
という言葉。
どの土地も必ず自然の影響によって成り立っているということ。
どういう経緯で成り立ったかを学ぶことは、
魅力を発見することになるし、
結果的に自分自身の身を守ることにも繋がる。

最後にこの写真を。
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何気なく見える御岳までの森。
実は手前から大正時代
昭和時代
もっと古く
という風に年代の違う植生である。

ただ
「いい景色だなぁ」
で通りすぎていきそうな場所も、
ガイド(インタープリター)がいて、
キッカケを与え引き出すことで、
感動と学びに繋がる。

また人生のモデルとなる先輩が増えました。
出会うべき時に出会うべき人に、
出会わせてもらってるな~としみじみ実感。

教えてもらってばっかりだけど、
恩返しする方法は、
自分の足で走れるよう(稼ぎ)になり、
自分のフィールドで価値を生むこと。

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まだまだ努力が足りない自分。
ハートを持って頑張ります!!


Byいとーまん