『冬の寺子屋キャンプ』2日目報告
2日目です。
昨日は三宅島出身の大学生がリーダーとして手伝いに来てくれて、
今日は現役三宅高校生がリーダーとして手伝いに来てくださいました。
2日目の朝はなんと、三宅島では滅多に降らない、
あられが降りました。
一瞬の降雪(!?)に、子どもたちはテンションアップ。
【早朝だけ積もったあられ】
【オリジナルホットサンド作り】
【昨日拾ってきた「ごとうさん」を使ったクラフト開始】
【地面に埋めて黒板塗料で塗装して看板となりました!】
【午後は弁当を持って、こしきの穴へ出発!】
【こしきの穴展望台から山ガール写真】
【こしきの穴の火口広場でフライングディスク!】
【切り株からディスクを繋ぐ協力ゲーム】
【夕食は子どもたちが話し合い、ピザ&お好み焼きに決定】
【ダンボールでピザ釜作成!】
【外では火起こし。粘りに粘ってなんとかつきました!】
【美味しいピザの出来上がり!】
【三宅島明日葉ピザ!!】
【竹でお米炊きも実験。美味しく炊けました〜】
【お好み焼き職人】
【最後はみんな、お片付け〜】
こしきの穴に行くのも、
「ごとうさん」を制作するのも、
ピザを作るのも、
お好み焼きを作るのも、
全部子どもたちが決めたこと。
もう、最終夜。
あっという間です。
寒い寒いと言いながらも、
焚き火を囲みながら満天の星空をのぞんだこの冬が、
心のどこか片隅にでも残ってくれると良いなぁ。
By いとーまん
『冬の寺子屋キャンプ』1日目報告
12月27日(火)〜29日(木)の2泊3日で行う、
『冬の寺子屋キャンプ』
が今日から始まりました!
年末ということなどの理由から、
集まった子どもたちは3名と少ないですが、
そんなことは関係なく全力で楽しんでいます。
【はじまりの会】
【すみか作り】
【大久保浜散策&漂着物集め】
【鍋にするための島野菜収穫体験】
【時間を区切って宿題タイム!】
【竹で自分たちが使う箸、コップ、皿を作ります!】
【何の鍋にするかを自分たちで決め、決められた予算の中での買い出し】
【鍋の調理開始!今日は強風と雨天のため、室内での鍋となりました。】
【自分たちで採ってきた野菜と自分たちで作った箸・皿・コップでの鍋、いただきます!】
【うまい〜】
【明日のメインプログラムで活動を話し合って決定】
寺子屋キャンプの目標は、
「自分たちで考えて決めて、決めたことに責任をもつ」
プログラムの大枠はこちらで提案しますが、
子どもたちにも大人と対等に意見を出す権限があります。
その意見や要望がみんなで話し合ってよければ、
安全性を配慮した上で、実現に向けて大人はサポートします。
それは、与えられただけことをやるのではなく、
自らやりたいと思えたことを実現するプロセスや姿勢を身につけてほしいからです。
例えば今日あったことは、
夜に「トランプをやりたい」と声をあげた子がいました。
その声に周りの子どもたちも同意しました。
リーダー(大人)は、
「就寝時間までにやらなければならない、夕食の片付け、歯磨き・入浴、明日のプログラム会議、という活動のどの時間を節約すればトランプの時間ができる?」
と投げかけます。
そして子どもたちはそれぞれどれくらい時間がかかるか考え、
夕食の片付けはものすごく集中してあっという間に終わらせました。
そしてトランプの時間をメリハリを持って実現しました。
こういった小さなプロセスを積み重ねていくことって大切だな〜と思います。
また明日も楽しみます。
By イトーマン
『冬の三宅島キャンプ』開催報告
12月22日、東海汽船三宅島行欠航。。。
冬の三宅島キャンプのメンバーは22日の船に乗るはずだった。
荒れた天気になるのが島の冬!欠航にも懲りず、1日遅れで12月23日から25日にかけて「冬の三宅島キャンプ」を開催!
1泊2日凝縮バージョンをお届けしました!
テーマは「冬の島の楽しみを見つけ出す!!」
1日目(12月24日)
明るくなってからテント設営!
すぐさま、陽のあたりが良い三宅島南東部、沖原海岸へ!
嵐の後の静かな海。陽の光はとても温かい!!
海の次は伊豆諸島で一番大きい池のある大路池の森へ。
ぽっかぽかでメンバーの最高の笑顔です!!
ランチはサンライズ!特性ハンバーグを頬張ります!
午後は食料調達!
野草の王様、明日葉!
冬は葉っぱの苦みが少々抜けてとても美味しくなるのだ!
美味しそうな明日葉ばっかりだ!
島在住の方々と交流会!美味しいセッティング!!
2日目(12月25日)
最終日の午前中は短いキャンプでしたが、「キャンプ振り返り+私たちのこれから」をテーマに時間を使いました。
今回のメンバーは半分以上がリピーター!島にはどういった思いで通って来てくれているのか。そして、これからどうしたら良い関係を継続できるのか議論しました。
メンバーの意見は一つひとつに深いものを感じました。大事にしていきます。
乗船前、最後のランチはサバサンドと明日葉かき揚げうどん!
冬の気持ちの良い空の下、お見送りです!!
冬のキャンプに来てくれたメンバー!本当に感謝です!
冬の島で何ができるか挑戦の心意気で企画しました!確かに天候により予定変更せざるを得なかった。
しかし、それも受け止めてくれて限られた時間で最大限に楽しんでくれたメンバー。本当に助けられています。ありがとう。
そして、これまでのキャンプ同様、三宅島の方々にもこのキャンプは支えられています。本当にたくさんの感謝の気持ちが湧きあがります。ありがとうございます。
冬の島での挑戦。まだまだ続きます!
by穴ちゃん。
いい加減にしねぇーと小屋が飛んじまうぞ!(byポルコ)
成田山新勝寺3泊4日断食を終えて
島感舎 備品続々!
三宅島もすっかり冬突入。
底冷えする日が多くなってきました。
そんな中、@アイランド基地、島感舎の整備が進み新たな備品が増えてきました!
その1
島感舎に固定電話が付きました!!
ご用の方、番号はこちら↓↓
04994-8-5860(0499485860)
携帯電話でももちろんオッケー(^^)/
その2
調理道具も増えました!
これまでしっかりした包丁がなかったので、ちょっと良い包丁取り揃えました!
これで魚もしっかり刺身になるな!
よりおいしく天ぷらを食べるための天ぷら鍋!と新しくなったフライパン!
その3
暖器具等々!
石油コンロ↑↑
島感舎にピッタリのコンロ!
これで鍋なんかしたら温かさ倍増!!
灯油ストーブもありますからね☆
プラス毛布たくさん!
後ろの箱全部毛布です。笑
これで今年の冬は乗り切れそうかな!!
【レンタルスペースのお知らせ予告】
島感舎は今後、3~15人の収容人数で料理しながら飲みながら、わいわいできるレンタルスペースにもなっていけるよう整備中です。
利用してみたいなと考えてる方は是非ご連絡お待ちしております。
当直の時間だー。寒いぞ、これもってけー。(byルイ ラピュタ)
by穴ちゃん
(一社)アットアイランドコア会議
一般社団法人アットアイランドが法人を設立し、三宅島に移住して8か月。
中には荒天で中止になってしまっているものもあるけれども。
法人としての動きはこれくらい。
実績と呼べるほどではないかもしれないし、
まだまだ事業としてはへっぽこです。
来年度は、
今年度見えたものを活かして、柱を絞ってわかりやすく進んでいきたい。
この後の展開はまた追ってみなさんと共有していきたいと思います!
By いとーまん
三宅島応援隊勉強会〜くさや編〜
9月に行われた「愛らんどフェア2016」の際に話が盛り上がった、
三宅島応援隊の勉強会が実現し、参加させていただきました。
三宅島応援隊とは、三宅島出身の若者、在住者、関わりのある方々が登録し、
三宅島の物産やイベント等のスタッフとして参加し、PR活動を行う組織です。
登録数は20名を超えます。
物産の販売活動をしている時の商品の宣伝ポイントや、
三宅島の素晴らしさを言葉で伝えるということにおいて、
「もっとしっかり伝えたい」
という自主的な想いから勉強会が実現しました。
商品の作られた背景・歴史などを実際に現場を見て学び、
より具体的で魅力的なPRができる応援隊を目指します。
今回のメンバーは、観光協会の事務局長、応援隊3名でした。
スケジュールは、
◎くさや専門店 三宅島 清漁水産
◎三宅島酒造(酒造、お土産屋、カフェ)
◎島内自然ガイド
の3パート。
まず最初は、歴史のあるくさや屋さんに訪問 。
三宅島の神着という地区にあります。
昔はくさや屋さんは島内にいくつもあったものの、
現在営業しているのは2件となっています。
早速加工場を見せていただくことに。
【今回くさやについて教えてくださった大将の青山さん】
この勉強会開催のキッカケは、
島外で物産イベントを行った際に青山さんが応援隊に、
くさやの歴史を語ってくださった経緯があってでした。
くさや製造は、伊豆諸島独自の文化であり、
島で獲れる青ムロやトビウオなどの魚を、
時代を超えて育ててきた秘伝のタレにつけて乾かしたものです。
【秘伝のタレに漬けた魚を混ぜる青山さん】
300年以上も守り継がれている三宅島のくさや文化。
タレを少し味見させていただきましたが、
独特な深い海の香りがしました。
実際に見て聞いて見てグッときたポイントを紹介
①くさや液の復活劇
代々家宝として大切にしてきたくさや液も、三宅島2000年の大噴火による全島民避難によって置いて行かざるを得ない状況に。
避難生活中の最初は別のところで働いていたものの、
自らの心に問いかけ覚悟を決めて復興作業員として三宅島に戻る。
タイミングを見てくさや液を新島に持ち出し、
新島のくさや業者さんの協力のもと、三宅島のくさやの復活を目指す。
その後2005年に三宅島は避難解除とされ、三宅島への帰島を果たす。
その後も1度時間を置いてしまったくさや液を安定させることは難しく、
約10年の試行錯誤の上、ようやく安定したくさや液の状態まで辿り着いた。
本来商売敵である島と島との協力という点と、
前例のない復活への努力が伝わってきて感動でした。
②くさや液の目線
くさや液には適温があり、現在は季節によって温度を調節をしているとのこと。
しかし青山さんは、くさや液にも本来は四季があったはず(空調や氷の技術が進んできなかったため)で、それを年中調整して同じ温度にしてしまうのもくさや液にとっては、どうなのかな〜と呟かれていた。
くさや液にに対する愛情を感じた。
【くさやの成り立ち】
江戸時代に伊豆諸島は江戸幕府の管轄にあったため、年貢を納める必要があった。
傾斜地であることや気象条件の厳しい伊豆諸島では米などを作るのが難しく、
その代わりに島民総出で塩を生産し、年貢として献上をしていた。
その所縁として、釜の尻海岸や釜方海岸などの「釜」という地名が残っているという説がある。
三宅島には昔長根村という村があり、そこの村人が献上品である塩を屋根裏に隠し、そのことが発覚し一家は斬首になり村は解体され村人は別の地域へ散り散りになったという話がある。
要するに、それほど塩が貴重であったということである。
保存食として魚を塩漬けにする方法は以前からあったものの、
島民たちは工夫をして塩を節約しようと塩水につけて干す干物作り、
その塩水を使いまわし、徐々に塩水が発酵していきくさや液となっていった
と言われる。
出来上がったくさや液につけた干物(くさや)が意外に美味しかったため、
受け継がれていくこととなる。
現在では臭いが強いものから、マイルドなもの、焼く必要のないものなど一般に楽しめるようにバリエーションも増えている。
製造する島や業者によっても塩分濃度や製法、魚の種類は違い、個性がある。
「昔のくさやに比べて現在のくさやは臭みが薄くなった」と言われることもあるらしいが、
衛生環境の向上により、くさや液の中に住む菌のバランスが変わったのでは、という話もあり、くさや液は生き物であり環境により変わっていくものであるようだ。
テレビなどのメディアでは、
くさやを臭いものの代表として罰ゲームのように扱われることもあるけれど、
これだけの歴史と文化を持ち、
お祭りの時や島人が集まる時に欠かせないくさやは、島の宝ですね。
伊豆諸島それぞれの個性を生かしてこれからもずっと続いて欲しいです。
三宅島応援隊はこれらの情報や経験を踏まえて、
自信と誇りを持って三宅島の商品、三宅島をPRしていきたいと思います!
By いと〜まん(伊藤)